[書評]一流の育て方(ムーギー・キム&ミセス・パンプキン)
偶然にも、書評が2冊続いて、ムーギー・キム氏の著書に。(笑)
別に回し者ではございません…
一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる
一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる
- 作者: ミセス・パンプキン,ムーギー・キム
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/02/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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読もうとした目的・狙いはなんだったのか?
習いごとが増え始めた小2の長男を見るにつけ、これからどのように子供に接し、
どのように教育としつけを行い、勉強する姿に寄り添っていくか、なにかヒント
になるものが得られれば、と思い手にとってみました。
今の私のスタンスは、
教育 → 妻の専権事項と捉え、基本的には口を出さない。
ただ、料理や二男の世話で妻が勉強のサポートできない時には、
代わって隣に座ることも。でも、基本的にはヒントは出さず、
ゆっくりテキストや問題を読ませて、自分で落ち着いて理解できるように
サポートに徹する。
そもそも父からのサポートを拒否するときは、放置する(手伝わない)。
しつけ → 世の中の常識やマナーは徹底を。ただ、できてない時に、たまに
高圧的に怒鳴るのは、個人的には反省点。もっとよい伝え方があれば。
スポーツ → 土日の地元少年クラブの練習には親子揃ってドップリと。
なぜなら、私もパパさんコーチとして手伝っているから。
ただ、自宅の個人練習などは、できるだけ矯正しないスタンス。
といった感じで、深く首を突っ込むことはせず、できるだけ自主性を尊重する
スタンスできていると思います。
ただ反省なのは、叱り方がうまくできているか、感情的な言い回しに時々なって
しまうのが子供にとっていいことなのか、というのは気になっていたところで、
そのあたりの解が本書に載っているのを期待してました。
目次・章立てについて
第1章 「主体性」を最大限に伸ばす
第2章 「視野」を広げ、転職に導く
第3章 やり抜く力「グリッド」を育む
第4章 一流の「コミュニケーション能力」を磨く
第5章 これで自分から「勉強」するようになる
第6章 「勉強以外の勉強」をさせる
第7章 「無償の愛情」を感じさせる
感じたこと・気づき
全体を通じて大事な点だなと感じるのは、
・主体性を子供に持たせる。習いごとが分かりやすい例。
やっぱり好きじゃないもの、はまらないものは長続きしないし、そもそも技術は
大成していかない。目標の設定もしかり。
・とはいえ、自分は何が好きか、何に才能があるか、何が誰にも負けないのか、
などは親の目線で客観的に伝えて、気づかせることで、できるだけ良い道筋を
つけてあげるサポートが必要。
・習慣づけさせたいこと → 読書。学習。失敗に対する内省・自省。
・親が習慣づけたいこと
→ 一緒に勉強する姿勢(親自身が勉強環境に身を置くことで、なぜ勉強が
必要か、を子に分からしめる)
→ “親には何でも話せる"という信頼関係を早くから築く。そのために、
子供に対して権威的に振る舞わず、子供の世界を理解しようとする
柔軟な姿勢をもつ。
・いかに「やり抜く力」(俗に言うGRIT)を身につけさせるか。
→ ほめる。単にほめるだけでなく「良い期待」を伝える。
ミスは叱らず一緒になって、原因や解決策を考えていく。
→ 良い褒め方=具体的に何がよかったかをほめる。
さらなる努力を引き出し、難しいことに挑戦させるような伝え方が良い。
・強制させないためにも、動機づけが大事。時には、社会において学歴が重要さを
持つという事実を子に教えてあげることも必要。
・勉強以外の勉強、も大事。特にしつけ。
具体的には、自制心・礼儀・他人への接し方
・親の会話の知的レベルが、子供のそれを決定する。
ゆえに、親同士で喧嘩や悪口はNG。差別意識や人間不信などが子に
刷り込まれる危険も。
・最後に、子育てで最も大切なのは、無償の愛をそぞくこと。言動と行動の両方で。
明日からのToDo
あとがきに書かれていることが全てかな、と納得。
(最後に簡単にまとめられているから、それ読みさえすればいいじゃないか、というツッコミは覚悟で。笑)
子どもがにこにこ笑っていて、読書好きで、自分が好きなことと得意なことをわかっていて、感謝する習慣を持っていて、他人の考えを聞く力があり、好きなことに打ち込んでいたら、その子育てに間違いはない
とにかく、気付きの多い1冊でした。
ほめるや、自主性に任せる、というのはできていたような気がするものの、
細部ではまだできていない部分があると感じました。
特に、ほめかたに関して、さらなる努力と挑戦を引き出し難しいことに挑戦できる
ような伝え方をするのは、簡単なようで難しいです。
さらなる挑戦や目標を設定する時に、得てして親のエゴで、親が設定してしまうケースがあるように感じるからです。
子どもは大概安パイな目標で済ますもの(笑)。
そこで、親としては、さらなる高みを目指すようなモチベーティングと動機付けが
求められるのですが、そこはまだまだ改善が必要そうです。
今はまだいろんなことに挑戦したり、習いごとをしている時期なので、
本人がやりたいこと、得意なこと、他の誰にも負けないこと、
というのは見つけきれていないと思いますが、1,2年後には親の目線からも
客観的に見つつ、本人の思いと掛け合わせながら、
自分はこれを突き詰めていきたい、と思ってくれるような解を
一緒に見つけていければと思います。
あと、子どもの横で親が学習している姿勢を見せることが大事、
との指摘もあったので、
今週末からさっそく、子どもの勉強中のスマホいじりはやめて、
本を読む、英語の勉強をする、などに変えようと決心しました。
とにかく気付きのおおい1冊なので、(一方ですでに実践済みなことも多いですが)
30~40代で、特に幼稚園~小学生中学年程度のお子さんをお持ちの方には
お薦めの本です。是非読んでみてください。