タマリバ周辺生息日記@ 主に、ニコタマ

主に、サッカー(川崎フロンターレ、少年サッカー育成、審判)、子育て(長男7歳、次男2歳)、キャンプ、仕事(そろそろ変わる潮目かも)、について幅広く発信していきます。いわゆる37.5歳年代向けのブログを目指します。

[書評]学びを結果に変えるアウトプット大全(樺沢紫苑)

本日の書評は、あの著名な精神科医の樺沢紫苑先生の新作。

 

学びを結果に変えるアウトプット大全 

 

学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)

学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)

 

 

 

読もうとした目的・狙いはなんだったのか?

読書や勉強は好きなのに、読んだこと・覚えたことはその後頭に定着せず、

仕事に活かせていないというのは、私だけでなく多くの人が感じる悩みなので

はないでしょうか。

 

生産性を高めるための仕事術に関する本を読んだのに、では生産性が高まり

成果が出始めた、、かというとそうでもない...

 

リーダーシップやコミュニケーションに関する本を読んで次の日からチーム運営

や組織管理のパフォーマンスが上がり始めた、、と思ったら、今でも部下や

周りの人とのコラボは苦労ばかり...

 

なんて思いは誰でも抱くはず。

 

読んだこと・学んだことを積極的に仕事や生活に活かすことで、それが血となり

肉となって自分のスキルが上がっていく、のは頭でわかっていながらも、どうすれば

いいのか分からない。いい方法がなにか無いものか。

 

そんな悩みを少しでも助けるてだてになるのが、この本に託した思いでした。

「読んだら忘れない読書術」で有名な精神科医にしてベストセラー作家の樺沢紫苑氏の

アウトプットの方法論を集めに集めまくった1冊。

 

日常になにか変化を起こせるのでは、と期待して手にとりました。

 

 

本書を一言で表すと。

 

「書く」「声に出す」を活用して「運動性記憶」として、かつ、インプットから

2週間で3回以上アウトプットすることで、「長期記憶」としても残るという

原則に基づいて、さまざまなアウトプット手法、見開き2~4ページで1トピック

ずつを紹介したノウハウ本。

 

です。

 

基本原則は、いたってシンプル。

上記に加え、「フィードバック」を受けることで、成果をさらに成長につなげよう

というこのサイクル。

それに則って、ただひたすら様々な方法が紹介されるという構成。

 

 

章立て

CHAPTER1        アウトプットの基本法則 (RULES)

CHAPTER2        化学に裏付けられた、伝わる話し方 (TALK

CHAPTER3        能力を最大限に引き出す書き方 (WRITE)

CHAPTER4        圧倒的に結果を出す人の行動力 (DO)

CHAPTER5        アウトプット力を高める7つのトレーニング法 (TRAINING)

 

CHAPTER4までで、計80ものトピックが語られます。

プラス、

CHAPTER5で7つのトレーニング方法が紹介されています。

 

構成もわかりやすく、シンプル。ただ、途中若干飽きが来ます(笑)。

やはりところどころで、内容が反復されるんですよね。

ま、その分、反復や強調されるところは、それだけ脳に定着もされやすい

のですが。

 

 

感じたこと・気づき

以下、感じたことや気付きをいくつか挙げます。

 

基本法

これは前述のとおりで、プラスして、

インプット:アウトプットの黄金比は、3:7 という点が非常に重要。

振り返ってみると、自分はこれが真逆どころか、8:2くらいだったのではないか、

と。意識を根底から変える必要を感じました。

 

あと、フィードバックは、人からアドバイス等もらう以外にも、

「なぜ?」と気づけどう解決していくのか考えるのも重要になります。

そして、長所を伸ばすのかor短所を克服するのか、といった視点を持つことも。

 

②まずは「話す」ことから

一番簡単なアウトプットは、やはり「話す」ことです。

ポイントは、自分の「意見」や「気づき」を加えること。

あと、雑談も効果的なのですが、回数や頻度を多くして、そのことで定着や

フィードバックを狙うというのが良いようです。

 

③「質問する」も大事なアウトプット

興味深かったアプローチは他人にではなく、「自分に質問する」方法。

そうすことで脳が活性化し、必要な情報を集めてきてくれるそうです。

それを応用した方法が、インプットする前にその目的や狙いが何なのか?を

自分に質問して学びの効率をアップさせる手法。

このことで「選択的注意」が発動されるそうです。

 

④「書く」ことの大事さ

アウトプット効果を高めるためになぜ「書く」ことがいいのか。

それはRAS(脳幹網様体賦活系)が刺激されるから。

また、できればタイピングよりも「手書き」で。学習効果高めるのは「手書き」。

 

すぐ書き出すことは「脳のトレイを空にする」ことにつながり、

インプットとアウトプットのサイクルを回すことにつながるので重要だそうです。

ここはつまり、人間の脳はPCのメモリみたいに保存に限界値があるので、

(しかも凄い低い…)少なく覚えては、すぐ紙に書き出してメモリを空にさせつつ

記憶定着をはかる必要があるということ。

なにかを学んだり気づいたことがあったらメモる習慣は今後身につけたい。

 

なお、速く書くコツは(1)時間を決めて書く、(2)構成を考えてから書く。

まず30点の完成度でよい。

「まず、完成」:「直し、ブラッシュアップ」にかける時間の比率=5:5。

特に、ブログや原稿などのアウトプットはこれを意識する必要がありますね。

「まず、完成」は頭でわかっていながらも、実際作り始めると完璧を目指し

ちゃったりするんですよね(苦笑)。

「直し、ブラッシュアップ」に意識を向けることでここは徹底できるかも。

 

その他にも、自分のつらさ・苦しさ・悩みを紙に書き出し自分の心のうちを

表現することで癒し効果を得られる、といったデトックス的利用法も納得感

がありました。

 

⑤「ひらめく」のは実はぼぉーっとしているとき

「創造性の4B」…Bathroom、Bus(乗り物、移動中)、Bed、Bar

これは昔からよく言われている、ひらめきやすい場所やシチュエーションを

英語頭文字を取ってコンセプト化したもの。

 

少し衝撃的だった指摘は、

ぼぉーっとしているのがもったいないと思い暇な時間にスマホをいじりTVを

見るのは、逆に脳を絶えず使い続けることになり、脳を疲れさせ、働きを退化

させる原因になりうる、ということ。

 

この点については、まずは週末自宅にいるときから意識しようと思います。

 

そして、準備→孵化→ひらめき→検証のプロセスを意識して、

インプットしたらひらめきが来るのをぼぉーっと待つ。

 

⑥目標実現のためにも「書く」

そして、毎日目標を見返す。

公言する。また、定期的にフィードバックする。

 

⑦企画書を書くコツ

(1)アイデア出しの基本は、アナログからデジタルへ。まずは「紙に手で書く」

(2)思いついたらとりあえずコンセプトを形に残しておく。そして1-2ヶ月寝かす

 ストックを準備しておくことが重要

(3)普段から企画のネタを集めておく

(4)プチマーケティング。小規模でいいから実行してみる。セミナーやブログ、等

 

ここは、(4)の部分が自分にとっては斬新でしたね。こうすることで、フィード

バックが得られ、アウトプットの精度を上げることができる、というわけです。

ほぼ無料でできることですし、失敗を恐れる必要もありません。こういう考え方

は即実践するにつきます。

 

⑧最強のアウトプットは「教える」

教えると、自分の理解度や不十分な点が明確になる。次に教えるまで、また

インプットをやり直して、そこを補強する。その繰り返し。

 

⑨決断で悩んだら「ワクワクする」ほう、「最初に思いついた」ほうを選ぶ

ワクワク=ドーパミンが出て脳のパフォーマンスが上がる。

本能から出てくる考えのほうが、大きい。

 

⑩日々の生活改善に、アウトプットを高めるためのTipsを取り込む

・睡眠は7時間以上

・1回1時間×週2回の有酸素運動で脳の神経細胞の新生が促進される

・15分の「スキマ時間」を活用する

・1分深呼吸法で怒りをコントロール

 (5秒息吸う→10秒で吐く→もう5秒吐ききる ×3セット)

 

 

明日からのToDo

まとめの最後の方は、少々殴り書きに近くなってしまいましたが、とにかく

有用なヒントがあまりにも多すぎて、書評を書いていて、消化できるか心配に

なってしまうくらいです。

 

ただ読み返してみると、実は1つ1つは難易度は高くなく、どれも頭でわかって

いることばかりなのです。要はやるかやらないか。

 

私は本書を読み始めながら、まずは、と思い立ちブログを始めてみたので、

その他のTipsをどんどん実践していきたいと思います。

その中で、まず9月までに習慣化させたいことは、

 

 ・週1冊のペースでの書評のアウトプット

 ・企画書を紙に手で書く。1日1ネタはハードなので、隔日1ネタ。

 

の2点です。まずはここから意識していきたいと思います。

 

そして、10月入ったら、また本書と本ブログを読み返して、上記2点の習慣化

がどれくらい定着しているか、を自己評価して投稿したいと思います。

 

 

書いてある内容は、前述の通り知的レベルが高いものではないのですが、

自分の背中を押してくれる何かを期待したい、とか、様々なTipsを忘れた

場合にすぐ読み返せるようにしておきたい、といった方々に本書を強くオススメ

します。是非読んでみてください。